昨年11月20日にリニューアルオープンした宇部・万倉の「古民家 倉~sou~」。シェフの重枝英三さんと、楠こもれびの郷の農産物直売所「四季彩市」の高木ひとみさんに話を聞きました。
--お店のコンセプトを教えてください。
重枝さん:当店は「地産地消」がコンセプトです。肉は宇部牛や長州どりを使うほか、宇部・吉部の魚屋さんや農産物直売所「四季彩市」から毎朝地元産の新鮮な材料を仕入れています。
--ランチタイムはどのようなメニューがありますか。
ランチタイム(11時~14時)には、フレンチのフルコースを2,000円と3,000円でご用意しています。2つのコースの大きな違いは肉です。2,000円コースは鶏、豚、鹿を肉料理に使います。3,000円コースでは貴重な宇部牛を使うほか、前菜やデザートも盛りだくさんで、より贅沢なコースになっています。
内容は仕入れた素材によって日替わりでご提供するので、その時に旬の食材を味わっていただけます。ハーブを使い分けて素材の旨みや食感を引き出すだけでなく、料理をお出しした瞬間のワクワク感を想像して見た目の美しさにもこだわります。苦手な食材は事前におっしゃっていただければ対応ができますので、お気軽にご相談ください。
--カフェとしての利用もできるそうですね。
14時~16時がカフェタイムです。夏に間に合うよう、4月中旬から生ビールのサーバーを導入し、カシスソーダやパッションフルーツソーダなど爽やかな飲み物も充実させております。季節感あふれるデザートもご用意しておりますので、ぜひご利用ください。
--リニューアルから約半年がたちますが、いかがですか。
おかげさまで平日も満席になることがございますので、
--四季彩市では、お店で料理に使っている野菜を購入することができるそうですね。
高木さん:はい。「倉」の店頭にある黒板には、その日使った野菜の産地と生産者を記載しておりますので、食事の後に立ち寄られる方も多くおられます。農薬をほとんど使わずに作った地元野菜は嫌な臭みがなく、本来のおいしさが感じられます。
この時期は「男爵」「メークイン」「きたあかり」など新ジャガが登場し、各種類に合ったお料理のご提案をしております。紫色をした「シャドークイーン」や、甘みの強い「アンデスレッド」など珍しい種類が並ぶこともございます。
--適した用途を教えていただけるのはうれしいですね。そのほかの旬の野菜も教えてください。
夏らしいズッキーニの販売も始まっています。緑、黄色、白と色鮮やかで、形も通常のものだけでなく、丸型やカボチャ型があるんです。日持ちがするお野菜なので鑑賞用としても楽しめ、加熱せず生でもお召し上がりいただけます。
路地物のトマトやキュウリ、ナス、生で食べられる甘いトウモロコシも順次出てきます。野菜だけでなく、マスクメロン、スイカも夏にはお楽しみいただけますよ。「ここに来ると季節を感じられていいね」とご好評をいただいております。
当直売所では、「野菜の日(8月31日)」にちなみ、毎年8月最終日曜日に野菜に関するイベントを実施しています。今年は8月28日の開催を予定しておりますので、ぜひこのイベントにも足を運んでいただけるとうれしいです。さまざまな企画を用意してお待ちしております。