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田舎のパン屋さん couleur(クルール)

宇部市の里山にある「田舎のパン屋さん couleur(クルール)」は、安心して食べられる手作りパンを毎日50種類近くラインアップ。地元で採れた食材をたっぷり使ったパンで、お客さまの食卓を彩ります。お店の魅力や秋の新商品について、店長の浅野信恵さんに聞きました。

――この古民家で営業を始めて今年8月で6年が経ちました。改めてクルールの特徴を教えてください。

まずは、毎日焼き立てのパンを手作りでご用意していることです。パン生地も中に入れる具材も自家製で、着色料などを使っていないので安心してお召し上がりいただけます。ふわふわした食感で食べるとほっこりするような、そんなやさしい味わいのパンがそろっています。

当店と同じく「楠こもれびの郷」敷地内にある農産物直売所「四季菜市」で、地元産の野菜や果物を仕入れて使うので、パンの種類は季節によって変わります。私たちスタッフがひらめくたびに新商品が登場するので、食べ逃がさないようにチェックしていただければと思います。

――いつ来店しても新鮮でいいですね。9月はどんなパンが登場していますか。

今月限定で、3日前までのご予約制で販売するのが「マーブル食パン」(ハーフ380円、1.5斤750円)。当店の食パンは企業秘密の製法で耳までやわらかく焼き上げているのですが、その食パンに地産食材を練り込んだ生地を合わせ、カラフルな色がぐるぐる渦を巻いたような“インスタ映え食パン”を作りました。色鮮やかですが着色料は使っていません。

種類はブルーベリー、トマト、ほうれん草、ココアの4種類。毎朝のトーストに使ってもいいですし、行楽シーズンですからサンドイッチにしてお出かけのお供にするのもオススメです。お好きなサイズにスライスするので、ぜひこの機会にお買い求めください。

――食べる前にじっくり眺めたい商品ですね。そのほかにも新商品はありますか。

総菜パンなら「トマトソースのピザドック」(200円)がイチオシです。やわらかいパンに挟んだハーブフランクの下には、隣接レストラン「古民家 倉~sou~」のシェフが作ったトマトソースが隠れていて、とても本格的な味わいです。パン生地はトマト味とバジル味があるので、お好きな方をどうぞ。

それから大きく口を開けて食べたい「手作りコロッケバーガー」(250円)。こちらは楠こもれびの郷加工所で作ったコロッケを丸いバンズで挟んだ特製バーガーです。オリジナルソースで味付けしていて一度食べるとやみつきですよ。

――秋といえば甘いカボチャやサツマイモが食べ頃ですよね。菓子パンも充実しているのではないですか?

もちろんです。カボチャを生地に練り込んだ「かぼちゃのシナモンロール」、なめらかなサツマイモクリームがおいしい「さつまいも娘のコロネ」(以上180円)など、おやつにもなるパンが続々登場しています。今だから食べられる味覚を楽しんでくださいね。

――食べてみたい商品ばかりで迷ってしまいます。今後の商品開発への意欲も聞かせてください。

天然酵母を使ったパンも増やしていこうという話をしていて、「天然酵母のラムレーズンショコラ」(6個400円)など、少しずつ店頭に並んでいます。市街地からは離れた場所にあるパン屋だからこそ「行ってみたい」「買いたい」と感じてもらえるように、クルールならではのパンをご用意してお待ちしています。最新情報はぜひインスタグラムでご確認ください。


古民家 倉~sou~

昨年11月20日にリニューアルオープンした宇部・万倉の「古民家 倉~sou~」。シェフの重枝英三さんと、楠こもれびの郷の農産物直売所「四季彩市」の高木ひとみさんに話を聞きました。


古民家倉_1--お店のコンセプトを教えてください。

重枝さん:当店は「地産地消」がコンセプトです。肉は宇部牛や長州どりを使うほか、宇部・吉部の魚屋さんや農産物直売所「四季彩市」から毎朝地元産の新鮮な材料を仕入れています。

--ランチタイムはどのようなメニューがありますか。

ランチタイム(11時~14時)には、フレンチのフルコースを2,000円と3,000円でご用意しています。2つのコースの大きな違いは肉です。2,000円コースは鶏、豚、鹿を肉料理に使います。3,000円コースでは貴重な宇部牛を使うほか、前菜やデザートも盛りだくさんで、より贅沢なコースになっています。

内容は仕入れた素材によって日替わりでご提供するので、その時に旬の食材を味わっていただけます。ハーブを使い分けて素材の旨みや食感を引き出すだけでなく、料理をお出しした瞬間のワクワク感を想像して見た目の美しさにもこだわります。苦手な食材は事前におっしゃっていただければ対応ができますので、お気軽にご相談ください。

--カフェとしての利用もできるそうですね。古民家倉様_2(新)

14時~16時がカフェタイムです。夏に間に合うよう、4月中旬から生ビールのサーバーを導入し、カシスソーダやパッションフルーツソーダなど爽やかな飲み物も充実させております。季節感あふれるデザートもご用意しておりますので、ぜひご利用ください。

--リニューアルから約半年がたちますが、いかがですか。

おかげさまで平日も満席になることがございますので、ご予約をおすすめします。またディナーもご予約で承ります。直売所の野菜で四季の移ろいを感じることが楽しく、それを料理でお客さまへお伝えしたいと思っております。古民家でゆっくりと時間を過ごし、出来立てのおいしい料理をお楽しみください。

sou_3(新)--四季彩市では、お店で料理に使っている野菜を購入することができるそうですね。

高木さん:はい。「倉」の店頭にある黒板には、その日使った野菜の産地と生産者を記載しておりますので、食事の後に立ち寄られる方も多くおられます。農薬をほとんど使わずに作った地元野菜は嫌な臭みがなく、本来のおいしさが感じられます。

この時期は「男爵」「メークイン」「きたあかり」など新ジャガが登場し、各種類に合ったお料理のご提案をしております。紫色をした「シャドークイーン」や、甘みの強い「アンデスレッド」など珍しい種類が並ぶこともございます。

--適した用途を教えていただけるのはうれしいですね。そのほかの旬の野菜も教えてください。

夏らしいズッキーニの販売も始まっています。緑、黄色、白と色鮮やかで、形も通常のものだけでなく、丸型やカボチャ型があるんです。日持ちがするお野菜なので鑑賞用としても楽しめ、加熱せず生でもお召し上がりいただけます。

路地物のトマトやキュウリ、ナス、生で食べられる甘いトウモロコシも順次出てきます。野菜だけでなく、マスクメロン、スイカも夏にはお楽しみいただけますよ。「ここに来ると季節を感じられていいね」とご好評をいただいております。

当直売所では、「野菜の日(8月31日)」にちなみ、毎年8月最終日曜日に野菜に関するイベントを実施しています。今年は8月28日の開催を予定しておりますので、ぜひこのイベントにも足を運んでいただけるとうれしいです。さまざまな企画を用意してお待ちしております。